しみと向き合う・しみと付き合う
「あれ?こんなところに!」「なんか目立ってきたかも・・・」と鏡を見て、ため息。
突如現れたり、じわりじわりと存在感を増したりと悩みの種である「しみ」
この憂鬱な存在である「しみ」について詳しくご存知でしょうか?
まずは「しみ」について知り、どう向き合っていくかをご紹介します。
「しみ」とは・・・
「皮膚の中のメラニン(黒色の色素)が過剰に蓄積されて肌が部分的に茶色に見える状態」を言います。
なぜ「しみ」ができるのか?
紫外線を浴びると表皮の層にある「メラノサイト」という細胞が肌を守ろうと「メラニン」を作ります。この「メラニン」は、通常細胞分裂により押し上げられて肌から排出されます。
しかし、なんらかのトラブルでこのサイクルが乱れ、メラニンの排泄がうまく行かなくなり、肌にいつまでも停滞するとしみの原因となります。
「しみ」とどう向き合っていくか?
基本的な対策としては
なるべく紫外線を浴びないようにする
・帽子・日傘・サングラス・アームガードなどを着用する。
・日焼け止めクリームを塗ったり、UVケア効果のある化粧品を使用する。
肌への刺激を減らす
肌を過剰にこするとメラノサイトが活性化して、メラニンが多く作られるので過度な摩擦は避ける。
規則正しい生活習慣
生活習慣を整えることで、肌の新陳代謝が正常化してメラニンの排出が促されます。
・喫煙・過度な飲酒をさけ、適度な運動・バランスの取れた食生活を心がける。
・質の良い睡眠をとる。
・カフェイン飲料の取りすぎは、黒色メラニンを拡散させる可能性があるので控える。
・ストレスをためない。
しみに効く栄養素をとる
ビタミンC、A、Eなどしみに効く栄養素を多く含む食材を摂取するよう心がける。
・ビタミンC(メラニンの生成を抑制する)→ピーマン・キャベツ・レモン・パプリカなど
・ビタミンA(肌の新陳代謝を促進する)→人参・ほうれん草・かぼちゃなど
・ビタミンE(抗酸化作用がある)→アボカド・アーモンドなど
とはいえ、毎日の食事で十分に摂取するのはなかなか大変です。
手軽に利用できる内服を上手に活用するのもオススメです。ご希望の方は当院皮膚科(水曜日14:00~16:45)をご受診ください。
強い紫外線が降り注ぐ季節が始まりました。
気長に「しみ」と向き合って、上手に付き合っていきましょう!