当院のCT検査

CT検査は、体の周囲をぐるりとX線を回転させながら照射し、得られたデータを解析することにより、断面像を写す検査です。
当院では2024年9月より、キヤノン製 Aquilion(16列)を使用し、健診のオプション検査では頭部、胸部、腹部、内臓脂肪、大腸の検査を行っております。

CT検査の種類
頭部CT検査

脳出血、脳梗塞、クモ膜下出血、脳腫瘍、頭蓋骨骨折や脳の萎縮などを調べることができます。
慢性的な疾患や、より詳細な血管の評価が必要な場合は、MRI検査が推奨される場合があります。
胸部CT検査

肺がん、肺炎、肺結核、肺気腫などの呼吸器疾患の早期発見に役立ちます。
胸部X線検査(レントゲン)では臓器や肋骨などと重なって見つけにくい病変も、CTでは詳しく調べることができます。
当院の健診オプション胸部CT検査は、「低線量CT検査」を行っております。
低線量CT検査とは、肺がん検診用として、通常診療で実施されるCT検査より放射線量を抑えた検査です。肺は空気の割合が高く、X線が透過しやすい臓器であるため、X線量を抑えても肺の病変を鮮明に捉えることが可能です。数ミリ程度の小さな陰影も見つけることができるので、肺がんの早期発見に有効です。
外来受診時や二次検査の場合は、通常のX線量で撮影をしています。
腹部CT検査

腹部にある臓器で、主に肝臓・胆のう・すい臓・腎臓・脾臓などを観察します。それぞれの臓器の腫瘍の有無や、結石、脂肪肝などを調べることができます。
腹腔内のガスや脂肪の影響を受けにくいため、腹部超音波検査で判断が難しい場合も、CTでは診断の役に立つ情報が得られることがあります。
内臓脂肪CT検査

内臓脂肪型肥満が、糖尿病・脂質異常症・高血圧などの生活習慣病を引き起こしやすくします。CTを用いて内臓脂肪面積を測ることにより内臓脂肪型肥満の有無を判断することができます。詳しくはこちら
大腸CT検査

大腸を炭酸ガスで膨らませて、CT装置で腹部の撮影をします。その後、コンピューター処理をして大腸の3次元画像を作成し、その画像を元に大腸を診断する検査です。
【大腸検査前受診】
検査前日に大腸をきれいにする前処置が必要です。事前に消化器内科を受診していただき、医師・看護師から検査について説明を受け、検査に必要なお薬と検査食をお持ち帰りいただきます。
健診オプション検査の方は、当日に【大腸検査前受診】を受け、後日に大腸CT検査を受けていただきます。詳しくはこちら
CT装置の機能紹介
頭部CT検査以外すべて、体動に伴う画像の乱れを防ぐために息を止めて撮影をします。
息止めのタイミングは、音声アナウンスでお知らせします。当院の装置は音声だけでなく、目で見てわかるルックガイド機能が備わっております。
ルックガイド機能:息止めのタイミングと、残り秒数をランプで光ってお知らせします。耳が聞こえにくい方や日本語がわかりにくい方はもちろん、皆さまに安心して検査を受けていただける機能です。
仰向けの姿勢で見やすい位置に表示されます。(下図の黄色矢印部分)

①「息を吸って」の合図で息を吸うランプが点灯します。

②「止めてください」の合図で息を止めるランプが点灯します。息止め秒数のカウントダウンが始まります。「楽にしてください」と言われるまで息を止めます。通常息止め時間は10~15秒ほどです。

また、音声は多言語に対応しており、母国語の音声に変換することができます。
対応言語: 日本語・英語・中国語・韓国語・スペイン語・ポルトガル語・ロシア語
健診は、健康状態を総合的に調べるもので、病気の早期発見を目的としています。自覚症状がある場合は外来を受診してください。
お問い合わせ
健診受付 TEL:06-6941-8687
外来受付 TEL:06-6941-8693