日光浴、していますか
冬になると、睡眠の質が下がったり気持ちが落ち込んだりしやすくなるということはありませんか。
これは日照時間とも深くかかわりがあると言われています。
冬は夏に比べて日の出から日の入りまでの時間が短く、最も日が短い冬至と長い夏至とを比べると、日の出から日の入りまで約5時間も差があります。
気温の低下もあって屋外で日光を浴びる機会はどうしても少なくなりがちです。
この記事では、太陽の光を浴びる健康法の一つ、日光浴についてご紹介します。寝つきが悪い、なんだか調子が悪いと思われる方は参考にしてみてください。
日光浴のメリット
ビタミンDをつくる
ビタミンDは、紫外線日光の紫外線と熱によって皮膚でつくられます。
カルシウムの吸収を促してくれる働きがあるので、不足してしまうと、骨粗しょう症のリスクが高まります。
その他にも、糖尿病を予防する、免疫機能を高める、肌のバリア機能を高める、肌のターンオーバーを促進するなどの働きがあるといわれています。
セロトニンを分泌する
日光に当たると、セロトニンという脳の神経伝達物質の分泌が促されます。
セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、ストレスの軽減や自律神経の調整、睡眠の質の向上などに効果があります。
セロトニンには眠気を催すメラトニンという脳内ホルモンとも深いかかわりを持ちます。セロトニンの分泌量が多いほどメラトニンが分泌されやすくなるため、質の高い睡眠を得やすくなります。
効果的な日光浴の仕方
午前中がおすすめ
紫外線が強くなり過ぎない午前中がおすすめです。睡眠の質を上げたい方は、セロトニンが分泌されてから14〜16時間ほどでメラトニンが分泌されるので、午前中、特に起床直後に日光を浴びておくことをおすすめします。
冬場は長くても30分くらい、夏場は15分くらい
日光浴の時間は、冬場は長くても30分くらい、夏場は15分くらいを目途にしましょう。紫外線を長時間浴び続けると、かえって熱中症、日焼けによるシミやシワ、皮膚がんなどのリスクが高まります。
網戸越しの日光浴でもかまいません。網戸は窓ガラスと比べて、遮光機能がほとんどないため、直接日光を浴びることと同等の効果を期待できます。窓ガラス越しの日光浴は、紫外線をブロックするためビタミンDをつくることはできませんが、セロトニンは分泌されます。
美容には大敵の紫外線。皮膚がんのリスクもあるので浴び過ぎは禁物ですが、適度な日光浴は、美と健康のために不可欠です。寒くて屋外に出ることがおっくうになりがちな季節ですが、気分転換に外に出て太陽を浴びてみてはいかがでしょうか。
紫外線としみについての記事もご参考ください。